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​白河関の森公園プロジェクト

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- プロジェクトの概要 -

近年、SDGsのまちづくりが国内外で本格化してきている。SDGsは国家的な政策目標でもあるとともに、真の地域の豊かさを実現するための重要な鍵となっている。21世紀の重要課題である持続可能な社会の実現に向けては、身近な自然環境の再発見と人間性の回復が急務となっている。そして、そのための具体的な方策として、自然が欠乏する現代社会において「自然と人間」をつなぐ役割を持った「公園」の再構築が注目されている。
 
2011年3月11日の東日本大震災から12年を経過した今日、福島県においては、震災復興を継続しながらも、豊かな自然や歴史に基づく魅力ある東北創造を進めていく時期となっている。

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福島県白河市は、白河関跡や小峰城跡等をはじめとする豊かな観光資源に恵まれており、特に、昨年の甲子園における優勝旗の「白河の関越え」により、全国から大きな注目を集めることとなった。これにより、白河市の重要な名所である「白河関跡」は重要な地域の宝として再認識され、こうした社会背景を踏まえつつ、「白河関跡」と連動した持続可能な公園創造への期待が高まってきている。

2021年度は、基本構想の策定に向けて、地域住民や専門家、関係者による活発な議論が行われ、白河市の地域資源を生かした公園のあり方について提案を行った。特に、白河関跡などの歴史の再生、 里山の風景を残す自然環境の保全、既存施設の活用等の具体的な提案がなされた。

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2022年度は、こうした検討を踏まえ、地域主体で発展させていく公園のコンテンツの構築やゾーニング、今後の公園整備のロードマップの整理を行った。今後はこうした検討を踏まえながら、基本計画を進め、ツリーハウス等の体験型の森づくり、 農業体験やキャンプ等、地域の様々なステークホルダーとの共創によるコモンズデザインを実践した。

また、これからの公園づくりは、地域資源を生かしたコミュニティビジネスの拠点となるべきであり、今後、 白河市の様々な施策等との連携を図りながら、 関の森公園を核にした交流人口の増加やその先にある定住人口の増加を目指したシティプロモーションを展開していくことが重要となる。

 

政府は SDGs やカーボンニュートラルの政策を推進しており、東北においても、ゼロエネルギー公園や地域主体の持続可能なコミュニティデザインを実現していくことが期待される。本計画で導かれた基本計画の方向性を踏まえながら、地域主体のアクションプランを推進し、白河関の森公園のビジョンを構築していくことが望まれる。

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